カメラ目線のポン先生

文鳥と気管炎・鳴管炎

気管炎や鳴管炎は、初期には元気であることに加えて、人間の風邪のような症状を見せるため、軽視されがちです。しかし、肺炎や突然死の原因になる危険な疾病であるため、すぐに病院を受診する必要があるのです。気管炎・鳴管炎がどのような症状を見せるのかしっかり確認し、予防と早期治療に活かしましょう。

箱の中に居るゴエ先生

文鳥と鉛中毒症

鉛が鳥の体に蓄積されると、赤血球の破壊や神経症状、そして消化器系の障害を起こし、死亡することもあります。放鳥時に目を離していると、気が付かない間に鉛を摂取してしまうかもしれません。鉛中毒性は発症すると進行が急速であるとする文献もあり、早期に異変を見つけて病院を受診することが重要です。

お弁当を付けたちーすけ先生正面

文鳥と肺炎

肺炎は治療しても予後が悪いことが多いため、早期発見が重要です。しかし、初期段階では運動後のような限られた場面でしか呼吸困難症状を見せないことが多く、注意していなければ気づくことが難しい疾病でもあります。肺炎の症状を知っておくとともに、そもそも肺炎にならないように予防を徹底しましょう。

ローアングルぽん先生

文鳥と疥癬症

疥癬症はセキセイインコで有名ですが、文鳥でも起こる病気です。トリヒゼンダニというダニが文鳥の皮膚に寄生し、穴を掘って産卵・脱皮・増殖することで皮膚病変を生じます。早期に駆虫剤の処方を受けることができれば良いのですが、時間が経ってからだと症状も重篤化し、駆虫にも時間が掛かるようになります。

頭隠して尻隠さないぽん先生

文鳥と卵管脱・メス文鳥の排泄腔脱

卵管脱や排泄腔脱が起きると、内臓が外に飛び出ているというショッキングな光景から飼い主は焦ってしまうでしょう。しかし、飼い主が焦ってウロウロしている間に、飛び出た患部の壊死が起こり、文鳥は大変危険な状態になります。卵管脱・排泄腔脱が発生した時の対処を解説しますので、今のうちに学習しておきましょう。

袖の中で何かを訴えるぽん先生

文鳥と卵塞(卵詰まり)

メスの文鳥で最もよく起こる繁殖関連の病気が卵塞です。卵詰まりや難産と呼ばれることもあります。卵をスムーズに押し出すことができず体内に留まってしまう病気です。早く対処しないと死に至ることもある危険な状態ですから、発情中の文鳥は特に注意して観察してあげる必要があります。

上を見るぽん先生

文鳥と骨折

文鳥の骨はとても折れやすく、ちょっとした事故でも簡単に骨折してしまう場合があります。骨折を防ぐために、飼い主や家族が十分注意することはもちろん、栄養管理もしっかり行いましょう。また、もし骨折してしまった場合でも、焦って行動してはいけません。冷静に、慎重に行動して、後遺症が残らないうちに治療してあげてください。

指輪を咬むぽん先生

文鳥と皮膚真菌症(皮膚糸状菌症)

皮膚真菌症とは、人間でいえば水虫のことです。文鳥では頭や首に発症しますが、稀な病気ではあります。皮膚にカビが繁殖し、かゆみが生じます。文鳥は爪で引っかいてしまい、出血を起こすこともあります。真菌とは何かという基本的なところから、丁寧に学んでいきましょう。

思索するぽん先生

文鳥とコクシジウム症

文鳥の寄生虫といえば、トリコモナスとコクシジウムです。コクシジウムはトリコモナスに比べて知名度に劣り、確かに症状も比較的地味です。しかし、地味であるがゆえにコクシジウムキャリアの文鳥が増えやすいのです。コクシジウムは環境・薬剤への耐性が高く、いちど飼育環境に入り込まれてしまうと駆虫するのが大変になります。

キリリとしたぽん先生

文鳥と腸炎

腸炎は人間でも文鳥でも起こります。腐ったものを食べると腸炎を起こすのは人も文鳥も共通ですが、人間では感染症のほか、食べ過ぎや飲み過ぎによって腸炎が生じます。文鳥は感染症や中毒によって腸炎を起こします。腸炎は下痢を起こし、文鳥のような小さな鳥はすぐに脱水状態になってしまい危険です。しっかり予防しましょう。