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文鳥の11の鳴き声から気持ちを知ろう!コミュニケーションを楽しもう!

もっち先生
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トップ画像:何を言おうとしたか忘れたもっち先生(@mo_mo_chi_ko)

文鳥は「動き」と「音」でコミュニケーションを取る生き物です。

文鳥の鳴き声の種類と、そこに込められた感情を理解すれば、飼い主と文鳥との距離はぐっと近づきます。

今回は文鳥の鳴き声とその気持ちを、11のパターンに分類して学んでいきます。

文鳥に限らず、多くの小鳥は特に何も無いときでも鳴いており、これを「地鳴き(じなき)」と呼んだりします。

短く「チッ」「ピッ」と鳴くのが文鳥の地鳴きです。

「これから飛ぶぞ!」という踏ん張りのときにも「ピッ」と言っていたりするので、人間で言う「よいしょ」とか「よっ」といった掛け声になっているのかもしれません。

呼び鳴き「チッ!」「ピッ!」

仲間やパートナー(恋人)、飼い主を呼びたい時や気を引きたい時には、文鳥は強く短い声で「チッ!」「ピッピッ!」と「呼び鳴き」をします。

人間で言えば、「ねぇねぇ」という呼びかけの声や、「こっち!」という注意を向けさせるための声に相当するでしょう。

体に力を入れて声を張っているので、音に少し緊張感があるのが特徴です。手乗り文鳥で指に止まっている時には、呼び鳴きの際に足に力が入っていることが分かります。

頑張って声を張ってはいますが、小さな文鳥の出す声であることには変わらないので、近所迷惑になることはないでしょう。とはいえ、ずっと呼び鳴きされて「うるさい」と感じる人も居るようです。

要は気を引きたいから鳴いているだけなので、呼び鳴きを聞いた飼い主が文鳥に近づいたり、話しかけたりすれば、その場は大人しくなることが多いです。

とはいえ、「呼び鳴きする→飼い主が来る」と学習してしまうと、ずっと呼び鳴きが続くことになりますので、もし気になる飼い主は「あえて呼び鳴きを無視して、大人しくなってから呼びかける」といった接し方をするべきでしょう。

期待・興奮「ピッ!ピッ!ピッ!」「ピピピ!」

放鳥の直前でまさに飼い主がケージを開けようとしている場面や、文鳥の目の前で大好物をお皿に移している時など、文鳥が期待と興奮でテンションが上っている時には「ピッ!ピッ!ピッ!」と強く短い声を連続で出すことがあります。

「強く短い声」という点で、呼び鳴きの声と似ています。

鳴き交わし「ポポ(ピピ)」「ポピポピポピ...」

2羽以上の文鳥を飼っていると、仲良しの文鳥同士で「ポポ」「ピピ」と鳴き交わす様子を頻繁に見かけるでしょう。

鳴き交わしは文鳥同士のコミュニケーションです。一部の文献では「再会を喜ぶ挨拶」と書かれていたりします。

ただ、見えている範囲でずっと一緒に居る時にも、ふいに鳴き交わしが始まったりするので「再会の」というよりは、もっと日常的なコミュニケーションのように見えます。

仲良く鳴き交わす様子はとても微笑ましく、文鳥同士がラブラブ過ぎて飼い主が嫉妬することもあるでしょう。

さえずり「ピピチィーヨピピチィーヨ」

文鳥の鳴き声と言えば、なんと言っても美しい「さえずり」です。その場でぴょんぴょんと跳ねるダンス付きで歌われることが多いでしょう。

オスの文鳥が求愛表現やナワバリのアピールとして歌うことが多いですが、さえずりができる女の子もたまに居ます。

求愛でさえずった場合には、その後におしりを擦り付けるような交尾動作に続くことも多いでしょう。たまに交尾動作をしてから歌い出す順番が逆な子も居ますが、ご愛嬌です。

求愛以外に、喜びや楽しさの表現としてさえずる様子も、よく見受けられます。また、何もなくてもさえずることもありますが、これはナワバリのアピールだと考える説があります。

1羽ごとに全く異なる歌をさえずるため、「ピピチィーヨピピチィーヨ」というリズムとは一致しないことの方が多いでしょう。とはいえ、よく通る大きな声で、フレーズが識別できるような長く複雑な鳴き方をするのが「さえずり」の基本形です。

ぐぜり「ビョビョビョ...」「ギョルギョル...」

「ぐぜり」は、主にオスのひな鳥が行うさえずりの練習です。「主に」というのがポイントで、さえずりと同様にメスの文鳥もぐぜることがあります。

さえずりの様に大きくて美しいこえではなく、小さめで濁音が入る感じの声になっていることが多いです。

さえずりと同様、ぐぜりも1羽ごとに全く異なります。

怒り・警告「キャルルルル」「ケケッ」

怒った文鳥は、相手に向けて武器のくちばしを向けてウネウネと首を振りつつ「キャルルルル」と鳴いて警告します。

巻き舌を使っているようにも聴こえる鳴き声で、とても チンピラ 文鳥らしい特徴です。

文鳥は気が強く、ナワバリ意識が比較的強いと言われることが多いです。気に入らない同居の文鳥に対してはもちろん、体が圧倒的に大きい飼い主相手であっても果敢にケンカを挑みます。

怒った文鳥も可愛いので油断してしまいがちですが、文鳥同士のケンカは相手の目を狙って攻撃が繰り出されることも多く、体格差によっては大ケガに発展しかねないので注意しなければいけません。

警戒・抗議「ケケケケケ!」

何か不穏なモノを発見した文鳥は「ケケケケケ!」と鳴いて仲間に警戒や注意を促します。

怒りや警告を表現する「キャルルルル」「ケケッ」という声と似ています。

あるいは、放鳥が終わってケージに戻される時などに抗議や不服の表現として「ケケケケケ!」と鳴くこともあります。

恐怖・ピンチ「ゲゲッ!」「ギョギョ!」

文鳥がびっくりしたり、ピンチになったりすると「ゲゲッ!」「ギョギョ!」と強く鳴きます。普段出す鳴き声と全然違う、カエルが潰れたような声ですから、初めて聴いた時には文鳥の発した声とは思わないかもしれません。

文鳥は好奇心旺盛で怖いもの知らずな子が多く、どうしても事故によるケガの危険があります。

特に脚が引っかかるなどケガは多く、繊維に爪が引っかかって抜けなくなったり、何かに脚が引っかかって宙吊りになったりすると、恐怖から「ゲゲッ!」と鳴きます。

文鳥の「ゲゲッ!」「グェッ!」という小さな悲鳴を、聞き逃さないでください。

文鳥はピンチが起きた瞬間は声を発することが多いものの、瞬間的な「ゲゲッ」声を発した後は一転して黙り込み、音を立てずに静かにじっとしています。

文鳥は本来、危機を察知すると一瞬で飛び立つことのできる、優れた反射神経を持っています。けれど身動きが取れない状況下では、反射的に飛び立つことができず、身を守ることが困難になります。そのため、危機的状況が続いている間は、極力目立たないように息を潜めているのです。

普段と違う声が一瞬でも聴こえたら、いったん文鳥の様子を確認しに行ってあげてください。

リラックス「ギチギチ...」「(クチャクチャ...)」

文鳥はリラックスしているとクチバシをモゴモゴ動かしながら「ギチギチ…」と言うことがあります。「鳴いている」というよりは「音を出している」という感じです。

喜んでいる時や機嫌のいい時に「ギチギチ…」と言います。ただ、さえずりのような「歓喜」の場面ではなく、「安心して落ち着いた喜び」あるいは「幸せ」の場面で鳴いていることが多いようです。

「ギチギチ…」と言いながら、同時に眠そうにしていることも多いです。これが愛情表現の1つとして目を閉じているだけなのか、本当に眠くなってきたのかは分かりませんが、どちらにしろ信頼と安心の表現であることは間違いないでしょう。

甘え鳴き「キュ〜」「ギュ〜」「ジュ〜」

文鳥は甘えたい時、寂しい時に「キュ〜」「ギュ〜」「ジュ〜」といった「甘え鳴き」をすることがあります。

愛情表現のひとつで、飼い主の手の中や巣の中、何かの薄暗い隙間などに入っている時によく甘え鳴きをします。

夜に寝たはずの文鳥が、暗いケージの中で「ギュ〜ギュ〜」と鳴き出すこともあるでしょう。

「切なそう」「苦しそう」に聞こえますが、別に苦しいわけではないので、無視しても大丈夫です。ただ、やはり「とにかくかわいそう」と感じて構ってあげたくなるのが飼い主ごころでしょう。

ちなみに、文鳥が本当に苦しい場合は、元気がなくなって鳴かなくなったり、「ヒューヒュー」と空気が抜けるような異音がしたりします。あるいは、クチバシを開いて開口呼吸をしていることもあるでしょう。

こうした異常な呼吸は、気道や肺、気のうなどが病気になっている可能性がありますので、早めに病院を受診するようにしましょう。

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