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文鳥の爪切り

握られるぽん先生
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トップ画像:絶望の眼差しを向けるぽん先生(@comatsu_cotoLi

文鳥の爪切りについて、爪切りが必要なタイミング、爪切りに必要な道具、爪切りの方法と負担を減らすテクニック、出血した場合の対処について説明します。

爪切りにはリスクが伴います。爪の切りすぎによる出血のリスクはもちろん、保定に伴う骨折や窒息のリスク、切った爪のカドが尖っているために繊維に引っ掛かりやすくなるリスクなどがあります。

したがって、特に理由のない爪切りを行うのは合理的ではありません。

それに、文鳥はたいがい爪切りがキライです。保定により身体の自由を奪われた上、デリケートな足の先を摘まれる状況は、恐怖でしかありません。「なぜ突然こんな目に?!」とパニックになり、目一杯暴れます。

本来、文鳥の爪は木の枝につかまる際に少しずつ摩耗し、適切な長さが保たれ、カドも取れていきます。飼育下でも、止まり木の太さや設置方法を見直し、爪切りを行わなくても爪の状態が最適に保たれる状況を作るのが理想的です。

爪切りをするなら、傷つけないように丁寧に、そしてなるべく手早く済ませてほしいものです。

爪切りが必要な場合

爪が伸びすぎたり、形成異常が生じた場合には、爪が飼い主の服やカーテン、ケージ内のつぼ巣などに引っ掛かって骨折する危険が高まるため、爪切りの必要があります。

爪の伸びるスピードが早く、摩耗が追いつかない場合には爪切りの必要があるでしょう。

特に若鳥は代謝が良いため、適切なサイズの止まり木を使っていても爪が長くなることがあります。

目安として「平らな場所に立った時に、爪のせいで明らかにつま先が浮いている」状態になったら爪切りを行うと良いでしょう。

上記とは別に、爪に異常が生じた場合も爪切りを行う必要があります。

例えば、爪が弧を描かずに直線的に生えている、爪が捻れているなどの状態は、栄養失調や代謝異常が生じている可能性があります。

したがって、爪を切る前に獣医師の診察を受け、そのまま病院で切ってもらうと安心でしょう。

爪切りの準備

自宅で文鳥の爪切りを行う場合、予め必要なものと環境を整えておきましょう。

爪を切る道具ですが、ハサミは切断位置がずれやすいので使いません。

人間用の爪切りやニッパーを使用します。

慣れていない飼い主や不器用な飼い主は、鳥用の爪切りニッパーが市販されていますので、こちらを使うと切りやすいでしょう。

また、血管を傷つけてしまった場合に備えて、止血剤を用意しておきましょう。止血剤が無ければ、片栗粉やコーンスターチで代用可能です。

伝統的には線香を押し当てることで止血する手法も行われてきましたが、煙の吸引や火傷の危険があるため、積極的に線香を使うべきではないでしょう。

また、爪切りを行う部屋は明るくし、爪の血管がはっきり見えるようにしましょう。

爪切りの方法

爪切りは文鳥を利き手ではない方の手で保定し、すばやく爪を切っていきます。

次の動画が参考になります。

爪切りの負担を減らす

長時間の保定は文鳥の負担が大きくなるので、爪切りは手早く行う必要があります。

とはいえ、焦って爪を切るのは危険です。特に慣れていない場合、血管はおろか足を切ってしまいかねません。

そこで、文鳥の負担を減らしつつ確実に爪を切るアイデアとして、一気にすべての爪を切るのではなく、一回に1つか2つの爪だけを切るという方法があります。

文鳥を保定したら、1つか2つだけ爪を切ってすぐに開放してあげます。毎日切っていけば、長くても約1週間で爪切りが完了します。

爪切りに慣れて素早く切れるようになると、文鳥が何をされているか分からないうちにその日の爪切りを終えることができるようになります。

爪から出血したら

止血剤があれば、それを使用しましょう。

無い場合、片栗粉やコーンスターチを塗布することで止血できます。

1分から2分程度で止血できるはずですので、待っても血が止まらない場合は獣医師の診察を受けましょう

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