ツヤにこだわりのあるぽん先生

文鳥と気のう炎

文鳥が飛ぶために必要な、呼吸による大容量の換気を可能にしているのが「気のう」という袋状の呼吸器です。気のうに炎症が起きると呼吸困難を生じ、さらに気のうに隣接する臓器へと炎症が広がっていってしまいます。気のう炎は様々な原因で生じ、骨折や関節炎のような意外なきっかけで発症することもあります。
ローアングルぽん先生

文鳥と疥癬症

疥癬症はセキセイインコで有名ですが、文鳥でも起こる病気です。トリヒゼンダニというダニが文鳥の皮膚に寄生し、穴を掘って産卵・脱皮・増殖することで皮膚病変を生じます。早期に駆虫剤の処方を受けることができれば良いのですが、時間が経ってからだと症状も重篤化し、駆虫にも時間が掛かるようになります。
頭隠して尻隠さないぽん先生

文鳥と卵管脱・メス文鳥の排泄腔脱

卵管脱や排泄腔脱が起きると、内臓が外に飛び出ているというショッキングな光景から飼い主は焦ってしまうでしょう。しかし、飼い主が焦ってウロウロしている間に、飛び出た患部の壊死が起こり、文鳥は大変危険な状態になります。卵管脱・排泄腔脱が発生した時の対処を解説しますので、今のうちに学習しておきましょう。
指に掴まるキラキラぽん先生

文鳥と脚気(ビタミンB1欠乏症)

脚気の名で知られるビタミンB1欠乏症、あるいはチアミン欠乏症は、文鳥でも起こります。ビタミンB1は穀類に含まれているため、成鳥では普通起こりませんが、挿し餌で育てられているヒナは要注意です。不適切な挿し餌によりビタミンB1が欠乏すると神経炎を生じます。脚に麻痺が起き、痛みから食欲不振などの症状が見られます。
映り込んだぽん先生

文鳥と卵管蓄卵材症(卵材停滞)

正常な卵になれなかった卵黄や卵白、卵殻などの卵材が卵管内に蓄積されてしまう病気が卵管蓄卵材症です。蓄積された卵材が卵管を逆流したり、卵管を破裂させたりして卵管外に漏れ出すと腹膜炎を起こして重症になることがあります。ホルモンバランスを健康に保ち、質の良い食餌を摂り、無用な発情を避けることで予防することができます。
タマゴ型になるぽん先生

文鳥と過剰産卵

不適切な食餌や生活環境、飼い主の接し方などにより、過度の発情から過剰産卵を起こす場合があります。過剰でなくとも産卵は命がけの行為であるため、不要な発情は避けたいところです。過剰産卵には様々な要因が絡み合っていて複雑ですが、愛鳥の健康と長寿のために、しっかり学んでおきましょう。
優しい顔のぽん先生

文鳥とくる病・骨軟化症

不適切な栄養管理に起因して骨の形成に異常が生じるのが、くる病・骨軟化症です。特に挿し餌で育てられたヒナに多発します。歪んでしまった骨格は戻らないため、一生付き合っていかなくてはなりません。そうした悲しい事態を避けるためにも、ヒナをお迎えする前に原因と予防策を確認し、育成方針をよく考えておきましょう。
袖の中で何かを訴えるぽん先生

文鳥と卵塞(卵詰まり)

メスの文鳥で最もよく起こる繁殖関連の病気が卵塞です。卵詰まりや難産と呼ばれることもあります。卵をスムーズに押し出すことができず体内に留まってしまう病気です。早く対処しないと死に至ることもある危険な状態ですから、発情中の文鳥は特に注意して観察してあげる必要があります。
上を見るぽん先生

文鳥と骨折

文鳥の骨はとても折れやすく、ちょっとした事故でも簡単に骨折してしまう場合があります。骨折を防ぐために、飼い主や家族が十分注意することはもちろん、栄養管理もしっかり行いましょう。また、もし骨折してしまった場合でも、焦って行動してはいけません。冷静に、慎重に行動して、後遺症が残らないうちに治療してあげてください。
見返りぽん先生

文鳥と脂肪肝(肝リピドーシス)

肥満になる生活をしている文鳥は脂肪肝の危険が高まります。肝臓に脂肪が蓄積して肝機能を障害する病気で、急性症状の場合は突然死を起こします。ヒナでは挿し餌のあげすぎが脂肪肝の原因になります。比較的よくある病気ですから、よく確認しておきましょう。