お弁当を付けたちーすけ先生正面

文鳥と肺炎

肺炎は治療しても予後が悪いことが多いため、早期発見が重要です。しかし、初期段階では運動後のような限られた場面でしか呼吸困難症状を見せないことが多く、注意していなければ気づくことが難しい疾病でもあります。肺炎の症状を知っておくとともに、そもそも肺炎にならないように予防を徹底しましょう。

少し下を見つめるぽん先生

文鳥とカンジダ症

消化管の常在菌であるカンジダ菌が増殖し、消化器系を障害するのがカンジダ症です。文鳥の免疫力が正常に機能していれば問題を起こさない菌ですから、食餌の栄養バランスと飼育環境をしっかりチェックして、予防することが重要です。また、不適切な挿し餌による食道のケガやヤケドも発症の原因になります。

背中側を手入れするぽん先生

文鳥とワクモ

夜中に文鳥に忍び寄り、吸血してかゆみと貧血をもたらすのがワクモというダニです。現代の文鳥は屋内飼育が一般的なため、あまり見かけることはありませんが、外でニワトリを飼っていたり、野鳥が巣を作っている場合、ワクモが家の中に侵入して文鳥にまで到達することがあるでしょう。

背伸びするぽん先生の上半身

文鳥とアスペルギルス症

アスペルギルスというカビの感染によって、主に呼吸器系が障害される病気がアスペルギルス症です。しかし、初期にはほとんど症状が見られないため、気づかない内に手がつけられない程に重篤化していることもあります。治療の難しさもあり、予防の重要性が特に強調されています。

ツヤにこだわりのあるぽん先生

文鳥と気のう炎

文鳥が飛ぶために必要な、呼吸による大容量の換気を可能にしているのが「気のう」という袋状の呼吸器です。気のうに炎症が起きると呼吸困難を生じ、さらに気のうに隣接する臓器へと炎症が広がっていってしまいます。気のう炎は様々な原因で生じ、骨折や関節炎のような意外なきっかけで発症することもあります。

ローアングルぽん先生

文鳥と疥癬症

疥癬症はセキセイインコで有名ですが、文鳥でも起こる病気です。トリヒゼンダニというダニが文鳥の皮膚に寄生し、穴を掘って産卵・脱皮・増殖することで皮膚病変を生じます。早期に駆虫剤の処方を受けることができれば良いのですが、時間が経ってからだと症状も重篤化し、駆虫にも時間が掛かるようになります。

指輪を咬むぽん先生

文鳥と皮膚真菌症(皮膚糸状菌症)

皮膚真菌症とは、人間でいえば水虫のことです。文鳥では頭や首に発症しますが、稀な病気ではあります。皮膚にカビが繁殖し、かゆみが生じます。文鳥は爪で引っかいてしまい、出血を起こすこともあります。真菌とは何かという基本的なところから、丁寧に学んでいきましょう。

思索するぽん先生

文鳥とコクシジウム症

文鳥の寄生虫といえば、トリコモナスとコクシジウムです。コクシジウムはトリコモナスに比べて知名度に劣り、確かに症状も比較的地味です。しかし、地味であるがゆえにコクシジウムキャリアの文鳥が増えやすいのです。コクシジウムは環境・薬剤への耐性が高く、いちど飼育環境に入り込まれてしまうと駆虫するのが大変になります。

きゅるるんぽん先生

文鳥と副鼻腔炎

副鼻腔炎は文鳥でも人間でも起こり、「蓄膿症」の名でよく知られています。副鼻腔炎は顔の膨張や目の突出を起こすこともあり、非常に痛ましい病気です。さらに慢性化しやすく、治療しにくいという特徴もあり、厄介です。副鼻腔炎は鼻炎から続発しやすい病気ですから、飼い主による予防と早期発見が重要です。

ツヤツヤぽん先生

文鳥と結膜炎

人間の結膜炎は病原体への感染や花粉症などのアレルギー反応によって生じます。一方、文鳥の結膜炎は、目そのものに異常が生じて結膜炎に至る事例は少ないのです。鼻炎や口内炎などからの続発や、身体が全体的に調子が良くない場合に生じます。人間が持つ結膜炎のイメージと異なりますから、注意が必要です。